うぱこすめ。の記念(?)すべき初テーマは「紫外線ケア」!
化粧品業界で肌のことを学び、数々の化粧品原料の資料を見てきた私が気づいたこと...そして伝えたいこと。それは、
高いスキンケア化粧品買うよりも紫外線を防げ!!!
ということ。
目次
何よりも一番大事な「紫外線ケア」、そのワケとは
「化粧品業界で働いてました。」
はじめてお会いした方にそう自己紹介をしたときはいつも、「どの化粧品がいいの?」という質問をいただきます。
そして、そのとき私は決まって、
と答えるのでした。
私は、肌にとって何よりも大事なのは「紫外線ケア(UVケア)」だと考えています。
なぜなら、シミ、シワ、たるみにくすみといった肌の老化全般、そして肌荒れや敏感肌の原因の大半が「紫外線」だからなんです!
紫外線がもたらすのは「日焼け」だけじゃない
「紫外線ケア」と言うと、みなさんは何を思い浮かべますか?紫外線ケア=日焼けを防ぐというイメージが強いのではないでしょうか。
それ故、いくら「日焼け止めが一番大事だよ!」と伝えても、
「色白になりたいわけじゃないからいいや」
「美白は興味ないから大丈夫♪」
と、日焼け止めをしっかり塗らない人がものすごーーーく多いんです!
でも、私は伝えたい。紫外線が本当に怖いのは日焼けではないということを...。
紫外線によって起こる肌トラブル
日焼け以外にも、紫外線による肌トラブルはたくさん。ざっと挙げてみてもこんなにもあるんです。
・シミ、色素沈着
・シワ
・たるみ
・くすみ
・ごわつき
・肌荒れ
・乾燥肌
・敏感肌
・ニキビの悪化
・ニキビ痕
・毛穴の黒ずみ
・皮膚がん
紫外線ってどんなもの?肌トラブルを起こすメカニズムを解説
肌にとってとっても恐ろしい紫外線...とは言っても、「そんなアレもコレも紫外線のせいじゃないでしょ〜」と信じがたい人もいるはず。
ということで、具体的な紫外線ケアを紹介する前にまずは、紫外線がどういうモノなのか・肌トラブルを起こすメカニズムから簡単に解説します。
そもそも紫外線ってナニ?
太陽の光には、目に見える可視光線や目には見えない赤外線、そして紫外線があります。
これらは波長の長さで種類が分けられているのですが、地表に届く光のうち波長が短いものを紫外線と呼んでいます。
紫外線の種類
紫外線は、波長によって3種類に分かれています。UV-A、UV-B、UV-Cという3種類のうち、UV-Cはオゾン層に遮断されているため私たちのいる地表には届きません。
そして、地表まで届いて肌に影響を与えるのが、UV-AとUV-Bの2種類。
肌に影響を与える紫外線「UV-A」と「UV-B」
肌に影響のある紫外線・UV-AとUV-Bには、それぞれ特徴があります。
肌の表面に炎症を起こさせ、メラニン色素をつくらせる。
UV-A:シワ・たるみなど老化の原因。
真皮層まで到達して細胞にダメージを与える。
シミ・色素沈着を起こす「UV-B」
紫外線のうち、日焼け・シミの原因となるのが「UV-B」。UV-Bは、肌表面の表皮細胞やDNAまでも傷つけて皮膚がんの原因にもなる、とっても有害な紫外線です。
しかもこのUV-Bは晴れの日だけでなく、曇り・雨の日でも降り注いでいるんです。
UV-Bに当たった肌は炎症を起こしますが、そのときに肌は、ダメージからDNAを守るためにメラニン色素を作り出します。
そして、これがシミ・色素沈着の原因となるのです。
メラニン色素は通常、ターンオーバーによって細胞と一緒に少しずつ上に押し上げられ、古い垢となって剥がれ落ちます。しかし、不健康な生活習慣や紫外線などによって肌のターンオーバーが乱れると、メラニン色素がそのまま肌に蓄積されシミとして残ってしまうのです。
シワ・たるみ・老け顔の原因!実は恐ろしい「UV-A」
日焼け・シミの原因である「UV-B」。それと同じくらい、実は恐ろしいのが「UV-A」です。
UV-Aは波長が長くエネルギーが小さいので、UV-Bのようにすぐに危害を加える事はありません。しかし、長期間にわたってUV-Aを浴び続けると、すこーしずつジワジワと肌にダメージを与えていくという、まるでサイレントキラー。
UV-Aの恐ろしいところは、
・肌奥の真皮層にまで届いてダメージを与えること
・窓ガラスも通過すること
なのです。
「光老化」:真皮層を傷つけるUV-A
肌の奥にある真皮層にまで届いたUV-Aは、肌のハリ・弾力をキープするコラーゲン・エラスチンにダメージを与えます。それによって皮膚はかたくなり、シワやたるみといったエイジングサインが出てしまうのです。
見たことがある方も結構いるんじゃないかなと思いますが、UV-Aの恐ろしさがわかる衝撃的な写真をご覧あれ。
出典:The New England of Medicine
これは2012年にイギリスで発表された、69歳のトラック運転手の男性の症例。
この男性は、28年間サンスクリーンを塗らずに運転を続け、紫外線を浴びてきたことで顔半分だけ皮膚が厚くかたくなり、ここまでたるんでしまったそうな。
窓ガラスを透過するUV-Aが真皮層まで届いて、約30年の時間をかけてジワジワと皮膚の弾力・ハリにダメージを与えたということなんですね。
こっわいですよね??前職で「UV-Aによる老化の例」としてこの写真を見る機会があったんですが、それ以来日焼け止めだけは欠かしてません。
(※ちなみにイギリスって右ハンドルじゃないっけ?とも思ったのですが、左ハンドルの外車トラックってこともあるのかな?)
皮膚のバリア機能をも低下させる紫外線
さらにこの紫外線は、皮膚のバリア機能を低下させるというマイナス点まで持っているのがイヤなところ...。
皮膚のバリア機能とは、肌表面(角質層)に備わっている機能で、肌を守る2つの重要な役割を持っています。
1.外から入ってくる刺激をブロック
2.肌の水分が蒸発するのを防ぐ
そしてこのバリア機能が低下することが、敏感肌や乾燥肌の原因と言われています。
ニキビや皮脂トラブルの悪化も!
乾燥肌さんだけじゃない!オイリー肌さんにも、紫外線は悪影響。
紫外線は肌にある皮脂を酸化させ、それがニキビの原因になったり悪化させることもあるんです。
紫外線は肌トラブルの原因!UVケアは「予防」です
シミ、色素沈着、シワ、たるみに敏感肌、乾燥肌.....
紫外線は肌トラブル全般を引き起こすヤバイやつ。UVケアはそんな紫外線から肌を守る、いわゆる「予防」なんですね!
長くなってしまいましたが、次回記事は日焼け止めについて解説します♪
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