突然ですが...日焼け止め選びって、スキンケアアイテム以上にむずかしいと思いませんか?
ベタついたり白いカスが出たり...
白浮きしたりギラついたり...
今欧州に住んでいるというのもあって、いろいろと海外製の日焼け止めを試してるんですが、
先日買ったノンケミカル処方の日焼け止めが乾燥しなくてなかなかよかった...!
ので、在外邦人の皆さまにオススメしたい!!!
日本でもiHerbや楽天で購入できるので、もちろん日本の方にも!
紹介する日焼け止め2選♪
・JASON 「Mineral Natural Sunscreen SPF30」
・Alba Botanica 「Sensitive Mineral Sunscreen Fragrance Free - SPF 30」
ノンケミカル処方って白浮きに粉っぽさなどなど、紫外線吸収剤入りのものよりも使用感が劣るのがイヤじゃないです?
紹介する2品はどちらも、私が実際に試してみて良い!と感じたものではあるのですが、使い勝手など若干人を選ぶので、レビューを見て「私には合ってそうだな〜」と思ったら試してみてくださいね〜。
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目次
試してみてよかった!ノンケミカル処方の日焼け止め2選
え〜〜〜...レビューの前に、お伝えすることがひとつだけ...。
冒頭で私、今回は”2つ”の日焼け止めをレビューすると言っていましたが、
実はこの2つ…...ほとんど同じなんです。
成分を見るとわかるんですが、ほんと〜〜〜にほっとんど同じ。
2つのサンスクリーンの全成分を見比べてみる。
今回ですね、英語から訳したものを比較ツールでチェックしてみました。ちょっと正しい表示名称に訳されてないものもあるんですが...
青いところが異なる場所なんですが、その数も少ないですし、青いところすらほとんど同じなんですよね。
※ポリグリセリル3-リシノール酸塩はどちらも同じ成分です。
成分的な違いはほんのわずか...
乳化剤や他の安定剤などの配合率(順番)が少し違うぐらいで、他に明確な違いは、ツバキ葉エキスとカミツレ花エキスの違いぐらい。
なお、正直これらのエキスは効果がはっきりと出るほどの量は入っていないので、ほぼ同じと見ていただいて大丈夫です。
「じゃあなんで2つも買ったの?」っていう
なぜ私がほぼ同じ商品を両方とも買ったかと言うと、この2つ価格がかなり違うんですよね!
価格
JASON 「Mineral Natural Sunscreen SPF30」
113g/約14.99£・17€・1,300〜2,000円
Alba Botanica 「Sensitive Mineral Sunscreen Fragrance Free - SPF 30」
113g/約7.8£・9€・1,100円
同じ容量なのに、alba BotanicaはJASONの半値ぐらいで買えてしまうんですよ!!!
(というか海外の日焼け止め大体高い。いや日本のが安くて高品質すぎるんだ)
もともとJASONの方をはじめに買って試したところ、意外にもすごくよかったので、「使用感も変わらないだろうしこっち買っとこ~」てな感じでalbaの方を買い足しました♪
実は、使用感もすこーしちがう!
そんな双子ちゃんサンスクリーンですが、おもしろいことに使用感・使い勝手も若干違うんです!
もちろん大きな差はないんですけどね。
うぱさんのひとりごと
化粧品って各成分の配合量なんかでやっぱりちょっと変わるんですよね。また、表示名称が同じでも原料メーカーさんによって全然違う感触になったり。そういった細かーいところで差異が出るのが、化粧品(というか化学)っておもしろいなぁ〜〜〜って思います。
ではでは、この2アイテムの特徴や配合成分、そしてどんな使用感の違いがあるのかを見ていきましょう♪
【レビュー】2つの日焼け止めはこんなヤツ!
まずは容量と価格から。
JASON 「Mineral Natural Sunscreen SPF30」:113g/約14.99£・17€・1,300〜2,000円
Alba Botanica 「Sensitive Mineral Sunscreen Fragrance Free - SPF 30」
113g/約7.8£・9€・1,100円
2つのブランドについて
JASONとalba botanicaは、どちらもアメリカのナチュラル系ブランド。JASONは、1950年代にアメリカで誕生。家族で使えるやさしい化粧品をめざしたブランドです。
Alba Botanicaは1979年に誕生。トロピカルな印象のパッケージのとおり、ハワイアンをイメージとしています。(ハワイ島のトロピカルフルーツや植物エキスを使ってるけど、ハワイじゃなくて本国のブランドらしい)
どちらも結構有名で、日本でも売ってるのをたまーに見かけますね。(コスメキッチンとかあったかもしれない)
共通するメリット・デメリットをまとめてみた。
この二つのサンスクリーンに共通する特徴(メリットとデメリット)はざっくりとこんな感じ。
かなりしっとりな仕上がり
シアバターと他にもオイルが結構入ってるので、かなりエモリエント効果(肌をやわらかくする)が高い!肌になじんだあとは肌がもっちもちで、乾燥でできるちりめんジワ(小ジワ)ができない!
表情筋をたくさん使っても、シワのクセがつかなそうなところがとてもよい。
塗ったあとの使用感は文句なし
塗ってなじんだあとは、白浮きしにくい・乾燥しない・ベタつかない・ヨレない・無臭とマイナス面はほぼゼロ!
吸収剤入りのようにテカらない(ギラつかない)のに、ナチュラルなツヤ・みずみずしさのある肌になれるので、ほんと好きです。
塗るときはちょっと...大変
この子たちのマイナス点といえば、塗り広げるとき...。
クリームが硬いし、植物オイルが多いせい(特にこってりシアバター)か肌に乗せてからなじませるのがちょーっと大変。
なじんでからはすっごい良いんですが、しっかりなじませないとやっぱり白いし、ムラができちゃいます。少し手のひらで温めるとマシにはなるんですが、急いでるときとか、せっかちさん・面倒くさがりさんはこの点が嫌がられるかも...。
2アイテムの配合成分を見る。
次は、配合成分を見てみましょう〜。
特徴としては、油分がかなり多いこと。なお、エキスはあまり効果は感じられないと思いますね。
有効成分(UVカット成分)
紫外線防御剤は、散乱剤2種の組み合わせ。
酸化チタン2%
酸化亜鉛14.5%
オイル(エモリエント成分)
この日焼け止めのしっとり感は、油分の多さがポイント。特に肌なじみのいいオイルが多いです。
ちなみにエモリエント効果というのは、ごわつきがちな角質をやわらかくする効果のこと。保湿とはまた別物です。
皮脂に近い油分:トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル
まず、水の次に多いのが、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル。※和訳ツールで翻訳したので画像の名称は間違いです(スミマセン!!!)
よく見る名前ですよね。このトリというのは3つという意味。高級脂肪酸が3つグリセリンにくっついた液状のオイルです。
名前の通り化学合成品ではあるんですが、肌の一番上にある「皮脂膜」を構成する油分・トリグリセリドと同じ構造をしています。肌なじみもよく、感触も軽くて◎な良いオイルです。
ジメチコン
3つ目に多いジメチコンは、シリコーンの一つ。とろりとした液状オイルで、ベタつかないけどシリコーンの中では重ためな感触です。
シリコンって嫌がられがちですが、特に問題ないので安心して使ってください。
肌なじみのいいホホバオイル
ホホバオイルもまた、皮脂膜に含まれる成分に近いオイルです。
皮脂膜は、トリグリセリド・ワックスエステル・スクワレンなどで構成されているんですが、ホホバオイルはこのワックスエステルに分類されます。(液状なのにミツロウとかと同じなのだ!)
肌なじみが良くてあんまりベタつかないので人気ですね。ちなみに、古くからネイティブアメリカンが肌の塗り薬として使用していた(らしい)とか、保水効果・エモリエント効果もあります。
エモリエント効果:パルミチン酸エチルヘキシル
パルミチン酸エチルヘキシルは、エステルオイルです。
このエステルオイルというのは、植物オイルのべとつきや重い感触などを改良したもので、肌なじみ◎・エモリエント効果ありという安全なオイルです。
シアバター
そしてシアバター!常温だと固形のオイルなのでかなりこってりしてますが、コレがあのしっとり乾燥しない使用感を作っている......と同時に、あの塗り広げにくさもこいつのせい...。
ただ、シアバターって融点が人肌ぐらいなんですよ。なので、少し手のひらで温めるとマシになります!
また、肌なじみがよくエモリエント効果の他に、高い水分保持効果も持っています。細胞間脂質を構成する「コレステロール」に似たフィトステロールも含んでいます。
ヒマワリ種子オイル・ブドウ種子オイル
この2つはリノール酸を多く含んだオイルで、肌なじみがよくベタつかない軽い感触なため、感触改良目的で配合されていたりします。あ、エモリエント効果ももちろんあります。
また、リノール酸が多いオイルって酸化しやすいんですが、これらはトコフェロール(ビタミンE)という天然の酸化防止剤をたくさん含んでいるので、酸化安定性も良いです。
その他
植物エキス
一応エキスも入ってますが、たぶんかなり少量かと...。まぁ日焼け止めはUVカットのためのものですしね。
アロエベラ葉果汁
キンセンカ花エキス
ツバキ葉エキス
(またはカミツレ花エキス)
こんな感じ。アロエベラは保湿、キンセンカは肌荒れ予防などなど...。
その他乳化剤など
他は乳化剤や酸化防止剤、防腐剤(フェノキシエタノール)など。基本配合量はわずかなので、刺激にはならないと思います。
配合順上の方のもので言うと、セスキオレイン酸ソルビタンはノニオン界面活性剤で乳化目的、イソステアリン酸グリセリルはエステルオイルで乳化目的です。
【レビュー】2つの日焼け止めの良い点・悪い点
と、これまで共通する部分を見てきましたが、ここで2つのアイテムの違いをお伝えします。ほんとほぼ同じなんですが、ちょっと使い勝手と使用感に違いがあるので、良いなって方を選んでみてください♪
使用感◎・使い勝手が△:JASON
JASON は、albaよりもなじみがよく白浮きがより抑えられてるのが良い点。
ただ、使い勝手が......。まずですね、そもそも容器から出しにくい。チューブが固いのか、充填したときの圧とかそんなような何かのせいなのか...結構お腹から声出すレベルで握りつぶさないと出ません。笑
あと、クリームもこちらの方がかなり硬いです。ほんと。
先ほどお伝えしたように、少し温めればかなり改善されるのでまぁ私はそこまで気にならないのですが。ただ、急いでるときとか何もやる気がしないようなときは、「めんどくさっ」って思うときもありますね〜〜。
これはalbaにも通ずるんですけどネ。
コスパ◎・若干なじみにくい:Alba Botanica
Alba BotanicaはJASONとは反対に、容器トラブルもなくクリームもそんなに硬くないので、塗り広げやすいです◎
強いて言うと、JASONより肌になじむのに少ーーし時間がかかりますね。結構手のひらで押さえてあげないとちょっと白浮きするかなー...と。
ただ、言ってもそんな大きな違いではないですし価格面でメリット大なので、albaの方がオススメです!
この日焼け止めがオススメな人・オススメしない人
一応オススメな人・オススメではない人をまとめてみました〜!
オススメな人
・乾燥肌さん(ほんとーーにオススメ!!)
・涼しい地域の人、汗をあまりかかない人
・暑い地域の場合は春、秋冬の使用
オススメじゃない人
・オイリー肌さん(たぶんノンコメド処方ではない)
・せっかちさん(塗るのに時間がかかる)
・暑い国、地域の人の真夏の使用
油分が多いので、オイリー肌さんやニキビが出来やすい人は合わないかもしれないですね。
また、私の住む国は割と夏でも涼しいんですが、日本みたいな暑くて湿気の多いところだとどうなんだろう...夏場はノンケミカルでも油分控えめなモノがいいかもです。
まとめ
今回2つ、ほぼ同じようなノンケミカル日焼け止めをレビューしましたが、結論・alba botanica製の方がコスパ的にオススメです。
乾燥肌さん、ほんと一度使ってみてください〜〜〜。